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目的地は到着してからわかる
アートを追って人はどこに到着するのか。
鉄道を乗り継ぎながら思索の糸で縦横無尽にアートを連結。
各地のパブリック・アート、美術館・博物館・文学館などを訪ねつつ、
文学・美術・映像・音楽を参照、
モノ・ことば・こころの関係を問いながら、
作品に見られる「引用」と「借景」の営みをたどるアートの意味論。
- ジャンル
- 一般・その他
- サブタイトル
- 文学・美術・映像・音楽と旅の想到
- タイトル
- 引用と借景
- 著者・編者・訳者
- 栂正行著
- 発行年月日
- 2018年 3月 9日
- 定価
- 2,420円
- ISBN
- ISBN978-4-9907755-2-0 C0070
- 判型
- 四六判並製
- 頁数
- カラー口絵4ページ+モノクロ本文224ページ
著者・編者・訳者紹介
栂正行(とが・まさゆき)
東京都立大学人文科学研究科博士課程中退。同大学人文学部助手を経て、現在中京大学国際教養学部教授。 著書に『コヴェント・ガーデン』(河出書房新社)、『絨毯とトランスプランテーション』(音羽書房鶴見書店)、『土着と近代』(共編著、音羽書房鶴見書店)、『インド英語小説の世界』(共編著、鳳書房)、『刻まれた旅程』(共著、勁草書房)、訳書にアルフレッド・ダグラス『タロット』、リチャード・キャヴェンディッシュ『黒魔術』、『魔術の世界』(いずれも河出書房新社)、マテイ・カリネスク『モダンの五つの顔』(共訳、せりか書房)、V・S・ナイポール『中心の発見』(共訳、草思社)、サイモン・シャーマ『風景と記憶』(共訳、河出書房新社)、カミール・パーリャ『性のペルソナ』(共訳、河出書房新社)など。
東京都立大学人文科学研究科博士課程中退。同大学人文学部助手を経て、現在中京大学国際教養学部教授。 著書に『コヴェント・ガーデン』(河出書房新社)、『絨毯とトランスプランテーション』(音羽書房鶴見書店)、『土着と近代』(共編著、音羽書房鶴見書店)、『インド英語小説の世界』(共編著、鳳書房)、『刻まれた旅程』(共著、勁草書房)、訳書にアルフレッド・ダグラス『タロット』、リチャード・キャヴェンディッシュ『黒魔術』、『魔術の世界』(いずれも河出書房新社)、マテイ・カリネスク『モダンの五つの顔』(共訳、せりか書房)、V・S・ナイポール『中心の発見』(共訳、草思社)、サイモン・シャーマ『風景と記憶』(共訳、河出書房新社)、カミール・パーリャ『性のペルソナ』(共訳、河出書房新社)など。
内容
「富士山はときとして、自然に誕生したのではなく、誰かによって引用されたかのように見える」
文学や美術では「引用」と「借景」はどのような意味を持つのか。
アートの意味を捉え直そうと、著者は列車の旅に出る。
新幹線の各駅で降車し、各地のアートを追いかけつつ、同時に世界の文学作品をひもとき、思索を続ける。
ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロ作品の解釈、
V・S・ナイポール『到着の謎』とデ・キリコの絵画『到着と午後の謎』の関係、
ロンドン・ソーホーの映画群からシュルレアリスムの絵画、市場と広場の成立など、
想像を駆使して著者が見出した「引用」と「借景」の営みとは。
本書もまた書店に、そして読者に引用される旅に出る。
「アートも時代の経過とともに静から動に変化した。美術館の内部に動画が展示されるようになる。パブリック・アートが大地を背景に風力発電のプロペラのように動き出した。であれば、著者も、そして読者も、机や椅子を離れ、動き始めて何の不思議があろう。モノは流転し留まることを知らぬというのであれば、オブジェも、読者も、著者も、常に旅の途上にある」(本書より)
●本書に登場する識者、作家、作品
森本悟郎
赤瀬川源平
秋山祐徳太子
種村季弘
高梨豊
リキテンシュタイン
ディケンズ『荒涼館』『リトル・ドリット』『われらが共通の友』
遠藤周作『深い河』『沈黙』
田中康夫
デ・キリコ「谷間の家具」「到着と午後の謎」
川端康成『雪国』
ヘンリー・ムーア
飯田善国
東海道新幹線
ドクターイエロー
大泉和文「皇帝列車」
中里恒子『時雨の記』
オースティン
フォースター
ローホー
コンラッド
V・S・ナイポール『ビスワス氏の家』『模倣者たち』『暗い河』『到着の謎』『魔法の種』
クシュワト・シン
カズオ・イシグロ『遠い山なみの光』『浮世の画家』『日の名残り』『充たされざる者』『夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』『わたしたちが孤児だったころ』『わたしを離さないで』
小池滋
エリオット『サイラス・マーナー』『ロモラ』
中野重治『むらぎも』
井上靖
ヴィクラム・セート『婿選び』
マニュエル・プイグ『蜘蛛女のキス』
オペララちゅうサン
松尾芭蕉
フリオ・コルターサル『石蹴り遊び』
国広正雄
永井史郎
鳥飼久美子
浅野輔
イタロ・カルヴィーノの『見えない都市』
映画『ビギナーズ』
『さらば青春の光』
デヴィッド・ボウイ
アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
映画『ヘンダーソン夫人の贈り物』『ペインティッド・ヴェイル』
ロニー・スコッツ
ゴッホ「フォラン広場」「ラマルティーヌ広場の夜のカフェ」
ダリ「奴隷市場」
ポール・デルヴォー
フォンタナ「ナヴォーナ広場と四大河の噴水」
映画『ローマの休日』
映画『シルヴィアのいる街で』
ポール・セロー『鉄道大バザール』
シェイクスピア『ヴェニスの商人』
ヘミングウェイ『移動祝祭日』
●本書が参照する施設、イベント、場所
ロンドン・ソーホー
コヴェント・ガーデン
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
ファーレ立川
横浜・インド水塔
小田原・一夜城/忍城
鈴木大拙記念館
MOA美術館
來宮神社
クレマチスの丘・井上靖文学記念館
三島駅
新富士駅
富士山
静岡県立美術館・ロダン館
大道芸ワールドカップ・イン・静岡
静岡駅前
掛川城
シルクロード・ミュージアム
秋野不矩美術館
浜松駅
浜松市楽器博物館
静岡文化芸術大学
名古屋駅周辺
あいちトリエンナーレ/ヴィジター・センター・アンド・スタンド・カフェ
地下鉄伏見駅
豊田市美術館
古川美術館
中京大学
ソーラーアーク
ルーブル彫刻博物館
養老天命反転地
奥の細道むすびの地記念館
滋賀・奈良・兵庫のアート施設
大阪・国立国際美術館
京都芸術センター
京都のアート施設、庭園
さいたまトリエンナーレ
浦和・別所沼
大宮・岡田利規の映像演劇
岩槻・東玉社員寮《ホームベース・プロジェクト》
大英博物館
ベルギー・グランプラス広場
フィレンツェ・市庁舎広場
静岡・用宗港
文学や美術では「引用」と「借景」はどのような意味を持つのか。
アートの意味を捉え直そうと、著者は列車の旅に出る。
新幹線の各駅で降車し、各地のアートを追いかけつつ、同時に世界の文学作品をひもとき、思索を続ける。
ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロ作品の解釈、
V・S・ナイポール『到着の謎』とデ・キリコの絵画『到着と午後の謎』の関係、
ロンドン・ソーホーの映画群からシュルレアリスムの絵画、市場と広場の成立など、
想像を駆使して著者が見出した「引用」と「借景」の営みとは。
本書もまた書店に、そして読者に引用される旅に出る。
「アートも時代の経過とともに静から動に変化した。美術館の内部に動画が展示されるようになる。パブリック・アートが大地を背景に風力発電のプロペラのように動き出した。であれば、著者も、そして読者も、机や椅子を離れ、動き始めて何の不思議があろう。モノは流転し留まることを知らぬというのであれば、オブジェも、読者も、著者も、常に旅の途上にある」(本書より)
●本書に登場する識者、作家、作品
森本悟郎
赤瀬川源平
秋山祐徳太子
種村季弘
高梨豊
リキテンシュタイン
ディケンズ『荒涼館』『リトル・ドリット』『われらが共通の友』
遠藤周作『深い河』『沈黙』
田中康夫
デ・キリコ「谷間の家具」「到着と午後の謎」
川端康成『雪国』
ヘンリー・ムーア
飯田善国
東海道新幹線
ドクターイエロー
大泉和文「皇帝列車」
中里恒子『時雨の記』
オースティン
フォースター
ローホー
コンラッド
V・S・ナイポール『ビスワス氏の家』『模倣者たち』『暗い河』『到着の謎』『魔法の種』
クシュワト・シン
カズオ・イシグロ『遠い山なみの光』『浮世の画家』『日の名残り』『充たされざる者』『夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』『わたしたちが孤児だったころ』『わたしを離さないで』
小池滋
エリオット『サイラス・マーナー』『ロモラ』
中野重治『むらぎも』
井上靖
ヴィクラム・セート『婿選び』
マニュエル・プイグ『蜘蛛女のキス』
オペララちゅうサン
松尾芭蕉
フリオ・コルターサル『石蹴り遊び』
国広正雄
永井史郎
鳥飼久美子
浅野輔
イタロ・カルヴィーノの『見えない都市』
映画『ビギナーズ』
『さらば青春の光』
デヴィッド・ボウイ
アラン・シリトー『長距離走者の孤独』
映画『ヘンダーソン夫人の贈り物』『ペインティッド・ヴェイル』
ロニー・スコッツ
ゴッホ「フォラン広場」「ラマルティーヌ広場の夜のカフェ」
ダリ「奴隷市場」
ポール・デルヴォー
フォンタナ「ナヴォーナ広場と四大河の噴水」
映画『ローマの休日』
映画『シルヴィアのいる街で』
ポール・セロー『鉄道大バザール』
シェイクスピア『ヴェニスの商人』
ヘミングウェイ『移動祝祭日』
●本書が参照する施設、イベント、場所
ロンドン・ソーホー
コヴェント・ガーデン
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
ファーレ立川
横浜・インド水塔
小田原・一夜城/忍城
鈴木大拙記念館
MOA美術館
來宮神社
クレマチスの丘・井上靖文学記念館
三島駅
新富士駅
富士山
静岡県立美術館・ロダン館
大道芸ワールドカップ・イン・静岡
静岡駅前
掛川城
シルクロード・ミュージアム
秋野不矩美術館
浜松駅
浜松市楽器博物館
静岡文化芸術大学
名古屋駅周辺
あいちトリエンナーレ/ヴィジター・センター・アンド・スタンド・カフェ
地下鉄伏見駅
豊田市美術館
古川美術館
中京大学
ソーラーアーク
ルーブル彫刻博物館
養老天命反転地
奥の細道むすびの地記念館
滋賀・奈良・兵庫のアート施設
大阪・国立国際美術館
京都芸術センター
京都のアート施設、庭園
さいたまトリエンナーレ
浦和・別所沼
大宮・岡田利規の映像演劇
岩槻・東玉社員寮《ホームベース・プロジェクト》
大英博物館
ベルギー・グランプラス広場
フィレンツェ・市庁舎広場
静岡・用宗港
目次
□口絵
引用の連鎖
パブリック・アートとしての富士山
借景の合わせ鏡
平等院で見かけた蓮
□本文
はじめに 1
凡例 5
第一章 人を包囲するモノ 9
パブリック・アートと知らず 10
旧来型オブジェの意味を離れ 11
街中のオブジェ 13
人の停止、静止、オブジェ化 16
引用される記憶の黄色 20
モームとゴーギャン 21
虎の文学 22
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 23
長命な詩人 24
ショウウィンドウ都市 26
ロイ・リキテンシュタイン 28
駅を借景 30
消えた移動する客車 32
近代日本の文化中枢 34
文士と蜜柑 37
過密都市の庭園と路面電車 40
物量都市のモノからの解放 41
モノの呪縛 42
デ・キリコ 43
各駅停車「こだま」 46
蛇行 47
「皇帝列車」 49
関東のインド 51
城 53
ヘンリー・ムーアと飯田善國 56
第二章 東海道にアートを求めて 57
未完の家・モノ・ことば・こころ
建てられざる家の設計図 58
三つのモノ 59
時雨亭の跡、モノからことばへ 60
作家を越えて建つ庵 61
普請細部の省略 62
オースティンのモノ、フォースターの金 64
モノで横溢する近代 65
言葉のなかのことばとモノ 67
モノの過剰のあとに来る世界 68
戦後の飢餓と物量の饗宴 70
モノの支配とディケンズの作品 71
エリオット作品とこころの問題 73
ことばの成長、中野と井上 76
ナイポール、モノの中心を求め中心に倦み 78
モノと回想、イシグロ理解の糸口 82
絵と音楽を借りる小説 86
モノの読み直しと三つの世界文学 90
プレモダン、モダン、ポストモダン 94
パブリック・アートとしてのビル群 96
井上靖の光 100
富士が揺さぶるアートの意味 102
ロダンと森のパブリック・アート 104
大道芸ワールド 106
オペラララちゅうサン 108
家康の黄色 111
模型化 112
動くアート、音を楽しむ 113
あいちトリエンナーレ会場へ 115
居心地のよいカフェと道標 116
第三章 アートに到着する旅 119
西へ東へ
着くということ、着いてからのこと 120
名古屋中心の施設 121
豊田市美術館 124
古川美術館と八事の蝶々、翼竜のたまご 125
ソーラーアークと塔 127
海路 129
木曽三川 131
滋賀・和歌山 132
奈良・兵庫 133
大阪 135
京都・パンフレットと関心 137
現代美術から庭園まで 139
旅のデスティネーション 140
上京型移動 144
いくつもの浦和 144
さいたまトリエンナーレと別所沼 146
地下食堂の映像演劇 149
借景される社員寮 150
第四章 アートは何を掬いとるのか 153
アートの意味、英語学習とアート
ロンドン・ソーホーとアート
アートへの情熱 154
海外のアートと英語 155
アートの英語を日本で準備する 157
英語を復習する参考書 158
手作業で調べ尽くして「読む」 160
カズオ・イシグロ作品を「聴く」 162
回収されざる感情の向かう先 164
見る者の乾きと架空の美術館 167
アートを生み出す街、ソーホーを歩く 169
ソーホーの歴史を背負う作品たち 172
『ビギナーズ』 174
『さらば青春の光』 180
ソーホーの現実を超えぬ映画 182
ソーホーのライブハウスと生の音 184
ソーホーの出版社・書店 185
ソーホーのパブ 186
ロンドン、ソーホー年表 188
COLUMN 音楽の引用と借景 190
第五章 広場の引用と借景 191
シュルレアリストの広場 192
到着と広場の謎 195
市場を描いた絵画 198
フィレンツェ、広場の形容詞 200
『ロモラ』の政治的広場 201
ローマ・力の広場、ヴェニス・広場の反転 202
劇場の残滓、劇場前広場 203
日本の広場 204
港湾広場、空港広場 205
映画のなかの広場 206
解放の広場の交友 208
文豪の広場、言葉の市場 209
ヘミングウェイの広場、パリ 210
到着 211
引用と借景 213
おわりに 215
参考文献 218
索引 221
引用の連鎖
パブリック・アートとしての富士山
借景の合わせ鏡
平等院で見かけた蓮
□本文
はじめに 1
凡例 5
第一章 人を包囲するモノ 9
パブリック・アートと知らず 10
旧来型オブジェの意味を離れ 11
街中のオブジェ 13
人の停止、静止、オブジェ化 16
引用される記憶の黄色 20
モームとゴーギャン 21
虎の文学 22
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 23
長命な詩人 24
ショウウィンドウ都市 26
ロイ・リキテンシュタイン 28
駅を借景 30
消えた移動する客車 32
近代日本の文化中枢 34
文士と蜜柑 37
過密都市の庭園と路面電車 40
物量都市のモノからの解放 41
モノの呪縛 42
デ・キリコ 43
各駅停車「こだま」 46
蛇行 47
「皇帝列車」 49
関東のインド 51
城 53
ヘンリー・ムーアと飯田善國 56
第二章 東海道にアートを求めて 57
未完の家・モノ・ことば・こころ
建てられざる家の設計図 58
三つのモノ 59
時雨亭の跡、モノからことばへ 60
作家を越えて建つ庵 61
普請細部の省略 62
オースティンのモノ、フォースターの金 64
モノで横溢する近代 65
言葉のなかのことばとモノ 67
モノの過剰のあとに来る世界 68
戦後の飢餓と物量の饗宴 70
モノの支配とディケンズの作品 71
エリオット作品とこころの問題 73
ことばの成長、中野と井上 76
ナイポール、モノの中心を求め中心に倦み 78
モノと回想、イシグロ理解の糸口 82
絵と音楽を借りる小説 86
モノの読み直しと三つの世界文学 90
プレモダン、モダン、ポストモダン 94
パブリック・アートとしてのビル群 96
井上靖の光 100
富士が揺さぶるアートの意味 102
ロダンと森のパブリック・アート 104
大道芸ワールド 106
オペラララちゅうサン 108
家康の黄色 111
模型化 112
動くアート、音を楽しむ 113
あいちトリエンナーレ会場へ 115
居心地のよいカフェと道標 116
第三章 アートに到着する旅 119
西へ東へ
着くということ、着いてからのこと 120
名古屋中心の施設 121
豊田市美術館 124
古川美術館と八事の蝶々、翼竜のたまご 125
ソーラーアークと塔 127
海路 129
木曽三川 131
滋賀・和歌山 132
奈良・兵庫 133
大阪 135
京都・パンフレットと関心 137
現代美術から庭園まで 139
旅のデスティネーション 140
上京型移動 144
いくつもの浦和 144
さいたまトリエンナーレと別所沼 146
地下食堂の映像演劇 149
借景される社員寮 150
第四章 アートは何を掬いとるのか 153
アートの意味、英語学習とアート
ロンドン・ソーホーとアート
アートへの情熱 154
海外のアートと英語 155
アートの英語を日本で準備する 157
英語を復習する参考書 158
手作業で調べ尽くして「読む」 160
カズオ・イシグロ作品を「聴く」 162
回収されざる感情の向かう先 164
見る者の乾きと架空の美術館 167
アートを生み出す街、ソーホーを歩く 169
ソーホーの歴史を背負う作品たち 172
『ビギナーズ』 174
『さらば青春の光』 180
ソーホーの現実を超えぬ映画 182
ソーホーのライブハウスと生の音 184
ソーホーの出版社・書店 185
ソーホーのパブ 186
ロンドン、ソーホー年表 188
COLUMN 音楽の引用と借景 190
第五章 広場の引用と借景 191
シュルレアリストの広場 192
到着と広場の謎 195
市場を描いた絵画 198
フィレンツェ、広場の形容詞 200
『ロモラ』の政治的広場 201
ローマ・力の広場、ヴェニス・広場の反転 202
劇場の残滓、劇場前広場 203
日本の広場 204
港湾広場、空港広場 205
映画のなかの広場 206
解放の広場の交友 208
文豪の広場、言葉の市場 209
ヘミングウェイの広場、パリ 210
到着 211
引用と借景 213
おわりに 215
参考文献 218
索引 221