カズオ・イシグロの作品のなかで比較的わかりやすく、推理小説仕立ての秀作『わたしたちが孤児だったころ』は、そこからドイルのシャーロック・ホームズものにも、シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』にもつながっていく広がりの […]
カテゴリー: 『創造と模倣』の旅
東からの新幹線で浜松駅を過ぎるとすぐのところ、北側の窓から多数のコンテナが見える。 生まれたときからコンテナのあった世代は、コンテナの出現以前に無数の貨車が操車場で入れ替えられていたことを知らない。 たとえばさいたま副都 […]
波が岩を削る。 自然がその一部を削る。 ここに人の介在はない。 ところが人は二つの岩に 夫婦岩という言葉をあて 元来なかった意味を 付与する。 以後、あとから来たものは 二つの岩を夫婦岩としか 見られなくなる。 命名とい […]
その日、金谷から山道の麓の茶店にタクシー。 そこから旧東海道に入ろうと、店で道を確認すると、連日の雨で裏手の道からは登れないという。 約40分遠回りし、旧東海道に入る。まずは上りの急勾配。 少し登っては休み、登っては休み […]
2019年早春、静岡県静岡市で現代美術を歴史化するかの企画展が二つ並んだ。 ひとつは静岡駅前の交通至便の極み、静岡市美術館の1980年代を俯瞰する企画(「起点しての80年代」)。 1980年代があって21世紀の今がある、 […]