伊賀上野は芭蕉の生誕地。
生家、菩提寺、記念館、そして蓑虫庵と芭蕉縁の場はいくつもある。
芭蕉は四十歳台に大きな旅をいくつもした。
大阪で「旅に病ん」だ時の目的地は長崎であったともいう。
ところで、「引用と借景の旅」のための画像にキャプションを付しているうちに、もしや俳句というのは土地土地の自然に付されたキャプションのように思えてきた。
ことば以前に自然の風景がある。その風景にことばをあててみる。
そのようなことを俳人はしているのではないかと。
(2017年7月中旬|三重県伊賀市)
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『引用と借景』を巡るもう一つの旅の想到
本間美術館・鶴舞園(引用と借景の旅③)
鶴舞園の庭に入ると同時にその美しさにしばし立ち止まる。
そういう庭はそうあるものではない。
ふとわれにかえり、庭の高低差を楽しみながら移動する。
建物に入り、今度は中から庭を眺め、もう一度、庭の美しさに目を奪われる。
入口近くの灯籠を覗き込むと、鳥海山が見える。借景だ。
(2017年9月上旬|山形県酒田市)
山頂は強風(引用と借景の旅②)
静岡県、新富士駅付近から見た富士山。
あたりが晴れ渡っているだけに、山頂の雪けむりが風速の強さを物語る。
山のように大きな船が疾駆するときの水しぶきを連想させる。
(2017年12月下旬|新富士駅付近)